経営ビジョン
そして、豊かな自然や食・文化など地域の観光資源をはじめ、それぞれの市町の良さを活かした広域的なまちづくりを行うこと。
これら自治体をはじめ各種事業者と協力の上、「交通革新」と「まちづくり」の連携によるシナジー(相乗効果)を創造することで、沿線で生活している人が望む都市機能・生活水準の向上を実現することにあります。
さらに地域の雇用や教育環境づくりにも力を入れ、都心で生活する若い人が移り住みたくなる魅力ある地域への発展につなげてまいります。
「鉄道を基軸とした高次元交通ネットワーク」による、“住みやすいまち・行ってみたいまち”づくりに取り組みます。
地域に明るさと活力を生み出し、地域のシンボルとして、地元の方々に愛される鉄道になることを目指します。
「高次元交通ネットワークの実現」への6つの構想
離れた交通機関を乗り継ぐ際の移動や長い待ち時間は、たいへん不便なもの。
でも駅とバス停などが同じ場所にあり、運行ダイヤなどそれぞれの交通に連続性が生まれれば、「行けない」と思っていた場所がとても身近な場所へと変わります。私たちは、様々な事業者のサービスとの連携も視野に入れ、地域交通網のネットワーク化に向け取り組んでまいります。
人が移り住みたくなるような「活気あふれるまち」が生まれるためには、公共交通の充実は欠かせません。
現在敷かれている公共交通のネットワーク化や維持確保だけでなく、公共交通の無い地域における新たな交通サービスの開発も視野にいれ、駅を中心とした魅力的なコンパクトシティの形成に取り組んでまいります。
病院・学校・スーパーなど、日常生活に必要な施設にストレスなく行けることは、すでに地域にお住まいの方の利便性だけでなく、新たな居住地を選ぶうえでも重要なポイントです。
それぞれの施設と交通サービスがコラボレーションした新サービスによる、地域の新たな価値の創造に取り組んでまいります。
移動の要となる沿線主要駅から、目的地となる場所(観光スポット・病院・学校・スーパーetc)など、距離に応じて最適な交通手段の整備を進めます。
例えば、5km以上ならバス・タクシー・レンタバイク・カーシェアリングなど、 5km以内ならレンタサイクル・小型モビリティなど、最適な基準距離と交通を研究検討してまいります。
ICT(情報通信技術~Information & Communication Technology~)を活用した交通の乗り降り・乗り継ぎ時の利便性向上や、初めてでも安心して利用できるための情報提供など、様々なサービス展開に取り組んでまいります。
また会員化による、利用者のコミュニケーション促進やマーケティングデータを元に、利用者が望む商品開発の検討を行ってまいります。
自治体・商工会などが主催する地域イベントや、お花見・お祭りといった季節の観光名所など、沿線でも一年を通じて様々な催しが開催されています。
こうした地域ならではの催しに合わせたお得な企画乗車券の造成と、駅や列車内などでの情報発信を積極的に行い、地域交流の増加を促進。
“地元の魅力の再発見と家族の思い出づくり”を応援してまいります。
こうした若者の雇用創造にも取り組んでまいります。
例えば、WILLERグループ企業の技術・サービスといった部門や業務を沿線エリアへ移転したり、都会並みの給与確保を目指すなど。まずはWILLERグループが率先して企業としての取り組み事例をつくり、この事例を元に他の企業の新たな地域雇用スタイルの実践に繋げることで、ライフ&ワークバランスのとれた環境づくりに貢献してまいります。
WILLERグループでは、地域人材育成の一環として沿線エリアにある大学・専門学校・ビジネススクールといった教育機関との連携を計画しています。
交通・まちづくり推進事業を行う企業として、人材育成に必要な現場研修をはじめ採用や教育者の派遣などにも積極的に協力するとともに、必要に応じて投資なども検討してまいります。