お知らせ

鉄道車両に対する動物の行動調査に関するお知らせ
query_builder2023年7月4日

このたび,東京大学 生産技術研究所 須田研究室では,WILLER TRAINS株式会社のご協力のもと、

京都丹後鉄道において鉄道車両への動物衝突を防止する対策に関する実験を行うこととなりました。

鉄道車両に動物が衝突する事故は増加しており、令和3年度には動物との衝突が原因となった運休や

遅延が全国で1000件以上発生しています(国土交通省鉄道局 鉄軌道輸送の安全に関わる情報(令和3年度)より)。

この削減をめざし、車両上で可能な対策を検討するため,基礎的な調査と実験を行います。

実験期間

2023年 7月10日 ~ 2023年7月31日(予定)

実験範囲

宮舞線            (宮津駅~西舞鶴駅)

宮福線            (宮津駅~福知山駅)

宮豊線            (宮津駅~豊岡駅)

実験方法

特定の車両2両(普通車両)に対して、ヒトデ由来抽出物である、マリン・サポニンの含まれたテープを貼り付けます。

このテープは一般に市販されているもので、販売元の情報によると、人体に影響を及ぼすものではありません。

この2両と、テープを張り付けていない特定の車両2両(普通車両)の運転台右側に、ビデオカメラやレコーダーを設置し、

車両の進行方向および後方の映像を撮影します。映像は列車運行中において常時記録されます。

実験で取得するデータ

テープを張り付けた車両2両と貼り付けていない車両2両の運行中に記録される車両進行方向および後方の映像と、音声および環境音。

※ビデオカメラによる動画撮影の際に車室内の音声も録音される可能性があります。

※当該車両に設置されたビデオカメラやレコーダーには録画中の表示を掲載いたします。

※当該車両が他の車両と連結して運行される場合も,当該車両の車両の前方と後方の映像が記録されます。

記録データの取り扱い

  • 今回取得したデータは学術研究目的のみに使用します。
  • 記録したデータは須田研究室で管理し,必要な期間が経過したのちに破棄します。
  • 学術講演会および論文の執筆のため映像を利用することがあります。
    この場合、音声データやカメラへの映り込みなど、プライバシーに十分配慮し、
    個人が特定できないように映像を加工して利用します.

 

この実験に関するお問い合わせ先

東京大学生産技術研究所 須田研究室

電話番号              03-5452-6098(内線57421)

メール                  infosuda@iis.u-tokyo.ac.jp