仕事内容JOB

- 職種
- 工務部 施設課(軌道)
- 業務内容
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工務部施設課の中でも大きくわけると「軌道」と「土木」があり、「軌道」の主な仕事内容は、列車が安全に走行するための線路設備の検査や保守作業です。
工事作業員のように想像される方が多いですが、実際には、工事そのものを行うと言うよりは、工事の発注者・管理者として、全体の施工管理をする事が多いです。まず、検測車(線路を走行し、レールの幅・水平・高低差、縦方向および横方向の歪みなどを検測する列車)がはじき出した数値を元に、基準値から逸脱する値が出ている箇所を洗い出し、一覧を作成した上で、実際に現場での検査を行い、修繕や工事の計画を策定し下請け業者への発注などを行います。
列車巡回では、列車に添乗し線路設備や構造物を目視で観察したり、列車動揺を確認するなどし(レールのつなぎ目を超える際の揺れなど)安全の追求と乗り心地の改善に努めています。
直轄で修繕可能な箇所であれば、チームで協力して修繕作業(犬くぎ打ち、タイタンパーを使用した突き固めなど)を行ったり、発注した工事で使用するレール等をモータカーで運搬する事もあります。また、工務社員・業者が線路へ入る際に持つ作業ダイヤの作成も行っています。(臨時列車等通常ダイヤに記載のない列車を書き込み、作業員の触発事故を防止するため)

- 職種
- 工務部 施設課(土木)
- 業務内容
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工務部施設課で土木関係(鉄道構造物)の保守管理が主な仕事です。
具体的に、橋梁やトンネルなどがそれにあたります。土木と言うと現場作業が多いイメージがあるかも知れませんが、実際は施設の所有者である下会社、行政、線路付近で工事をされる業者などとの部外協議や工事計画・資料の作成・工事の発注・施工管理など、事務的な仕事が8割に上る事もあります。
土木構造物の検査は自社では行わず、専門業者へ外注する事が殆どなため、外注検査の結果を元に実際の現場調査を行い補修案作成等に残りの2割が充てられる事が多くなります。
軌道と土木は同じ施設課として協力し業務を執り行う事も多く、徒歩巡回など、約3ヶ月に2回のペースで114kmを歩く際には、検査結果の悪かった箇所を中心に変状・進行状況を確認するなどの作業も行っています。

- 職種
- 工務部 電気課(信号・通信)
- 業務内容
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電気課の中でも列車運行に関わる信号通信設備の点検や検査保守管理を行っています。
列車の運行は電気的に制御されていて、列車が今どこにいるのか遅れはどのくらい出ているのか、など、運転指令員が運行を管理するために用いる運行表示装置であったり、閉そく(線路を一定の区間で区切りその区間に1つの列車しか入らないようにする安全上の仕組み)など駅間の列車制御・管理に関する設備や器機、踏切警報装置や、列車の入線するポイントを切り替える転てつ機、鉄道信号機、列車無線、風速計、速度超過や停止位置目標行き過ぎなどの際、安全のため列車を自動的に停車させる列車自動停止装置(ATS)などの保守管理も行っています。

- 職種
- 工務部 電気課(電力)
- 業務内容
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電気課の中でも電力は100ボルト~3万3千ボルトと言う強い電気を取り扱う設備や器機の点検・修繕等を担当しています。
具体的な例を挙げると、電力会社から供給を受けた電気はそのままでは当社で走行する電車に使用できないため、その電気を交流から直流へ変換する変電設備や、変換した電気を電車に供給するための電車線路設備などのメンテナンスが主な業務となります。電車線の管理は電気検測車を走らせて電車のパンタグラフと接触しているトロリー線の摩耗の状態や左右のブレ幅の測定、線路の状態よる電車線の高さやパンタグラフへの接触状態などをデータとして吸い出し分析するとともに、必要に応じた電気設備の重点検査などを行っており、それに基づき台帳管理をした上で設備の不具合箇所の修繕や協力業者へ取替え工事の発注などを行っています。
データだけでは全ての異常を感知する事はできないため、運行中の列車に添乗し設備異常がないか、架線に係る樹木や竹・植物のツルなど支障するものがないかなど、目視での点検も行っています。
先輩社員の声VOICE
- 工務部
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施設課
(土木) - 工務部
電気課
(信号・通信) - 工務部
電気課
(電力)
工務部 施設課(軌道)

志望動機

地元での就職を望んでおり、地域の人々の生活に深く係わっていて、自分自身も学生時代に利用しており、馴染みの深い丹鉄で、地域の足を支える仕事がしてみたい、と思ったのが切っ掛けです。
やりがい

作業ダイヤの作成は一緒に作業する社員の安全を確保する重要な役割だと感じていますし、修繕計画や工事手配の面でも木のマクラギのPCマクラギ化、橋の木のマクラギの合成橋マクラギ化等の大きな工事を担当するようになり、その責任とやりがいの大きさを日々感じているところです。
一度の工事に半年以上かかる事もあり、前年度からの修繕計画立案とそれに伴う費用の計上など、様々な工程を経て監督員と相談しながら立てた工事計画が何事もなく無事竣工を迎え、検測車で以前に異常を検知した箇所の修繕工事が終了し、次回検測時に検知されずに通過した際は、自身が担当した修繕工事が上手く行った結果として誇らしく感じています。
工務部 施設課(土木)

志望動機

進学で京阪神に出たのを機にそのまま都市部で就職したのですが、地元に帰って就職したいと言う思いが強くなり転職活動をしているとき、WILLER TRAINS㈱の名前を知りました。
はじめはどんな会社か想像もつかなかったのですがよくよく調べてみると高校時代自身もよく利用していた地元の鉄道会社が上下分離して運行を民営化した会社であることがわかり、元々保線の仕事に携わっている親類が居た影響もあり保線作業の話(徒歩巡回やマクラギ交換作業など)について聴く機会があったことから、業務内容にも興味を持っていたため、前職(接客業)から畑違いの業種への転職でも不安よりチャレンジしてみたいと言う思いの方が強く応募した結果、丹鉄第1期生としてUターン採用されるに至りました。
やりがい

鉄道構造物は工事に係る費用や期間をみても格段に規模が大きく、計画から1年どころか数年単位で時間を要するものもあり、自然災害などの影響で、計画段階から施工までの間に工事内容がガラッと変わってしまう場合もあるので、これを完遂するには非常に多くの労力を要するパワーのいる仕事です。 ですがその分、自分の携わった大きな工事が無事竣工したときの達成感もひとしおで、私が入社する前から計画されていた道路拡幅に伴う鉄道橋りょう工事を担当し、私が関わってからでも5年、工事に3年の歳月を経て事故も怪我もなく無事完成式典を迎えられた時にはやり切ったと晴れやかな気持ちになりました。
工務部 電気課
(信号・通信)

志望動機

元々は学校を卒業した後地元を出て遠方で就職をしていました。
将来地元に帰っての就職を考えた時、前職の経験を活かし、地元に貢献できる仕事がないかと考えて就職活動に励みました。前職は今の仕事とは全くの畑違いではありながらも、点検や検査を行ったり事務仕事に従事する事に関しては類似点も多く、業務の流れ的なものは大きく変わらず自身のワークスタイルに合った業務の中で貢献できる交通事業と言う理由から応募したのがきっかけです。
やりがい

列車の運行を制御・管理する様々な電気設備を正常に保つ保守管理を行っているため、列車が正常に安全運行をしていること、これに尽きるやりがいはありません。列車運行に関わる電気的な設備が正常な動作で、何事もなく機能することが私たちの仕事の成果だと考えています。
工務部 電気課(電力信)

志望動機

私は下分離する前の北近畿タンゴ鉄道時代にKTR初の高卒採用枠として、同社に入社しました。 工業系の学校出身であった事から元々電気設備関係の仕事には興味があったのですが、鉄道会社を視野に入れたきっかけは学校へ説明に来られた社員の方の話を聴いてからです。そんな仕事があるんだ、と鉄道施設管理の仕事内容に興味を持った事、また普段から通学などで電車を使う機会も多く、馴染みのある交通機関であったこと、中でも地域に密着したその地域の交通として貢献できる業務に従事する事にやりがいを見出し志望するに至りました。最初は高卒採用枠どころか新卒採用者も他に居ない中、親や祖父ほど年齢の離れた方々の元働くことに不安もありましたが、子供や孫のように可愛がってもらえた事で馴染むのも早かったように思います。現在では新卒採用や若年者の採用が増え年齢層もグッと若返り同年代の方も増えた事でまた違う活気があります。
やりがい

電気の仕事は運転士や駅係員などと比べて、一般の方への認知度で言えば当然低いと思いますし、実際列車運行にどう関わっているのか、何をしているのかを詳しく知っている方はごく少数だとは思います。それでも当たり前のように何事もなく毎日電車が走っている後ろには私たちのような目に見えない仕事が縁の下の力持ちとなって安全運行の一部を支えている、設備の安全が保たれる事によって毎日当たり前に列車に乗る事ができる、ご利用の方々の生活交通を支えている。それが私たちの仕事の意義であり、やりがいだと感じています。